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19 模型(もけい)用モータの回転方向と速度を変えてみる

回路かいろ

回路は18番のプログラム例と同じです。

DC(ディー・シー)ブラシモータです。 そこで電気的に端子の電圧を入れ替えるとモータが逆転します。 これはH(エッチまたはエイチ)ブリッジとよばれる回路を使います。この回路が部品になっているので、それを使うと簡単です。ここでは東芝製のTA7291PというICを使っています。ほかにも同じ役割のICが市販されています。また簡単に扱えるようにしたモジュール、シールドが市販されています。

Arduino と電解コンデンサ(耐電圧10V以上、容量10uF程度)を2個と、TA7291Pを用意します。モータの電源として単三形乾電池を3本から4本使う(必要なモータの回転数にあわせる)ので電池ボックスを用意します。配線は上の図のようにつなぎます(図の各部品の縮尺は一定ではありません)。TA7291Pの3番と9番の端子に何もつなぎません。

TA7291Pの端子の役割は次の表のようになっています。ほかのICやモジュールを使うときは参考にしてください。

TA7291Pの端子役割
1グラウンド(GND)
2モータ出力(OUT1)
4制御電源端子
5ロジック入力(IN1)
6ロジック入力(IN2)
7ロジック電源端子
8モータ出力電源端子
10モータ出力(OUT2)

プログラム

動作どうさ

このプログラムを実行するとモータが1秒間回転して、1秒間とまり、1秒間逆に回転して止まります。これをずっと繰り返します。モータの回転数が18番のプログラム例より遅くなります。

解説かいせつ

13番のプログラム例でLEDの明るさを変えたときと同じようにdigitalWriteの代わりにanalogwriteを使ってモータの回転数を制御しています。 つまりモータにかける電圧を高速にON/OFFして回転数を変えています。

ためしてみよう

analogWriteの二つ目の引数を変えてみましょう。小さな数字だと止まってしまい、大きな数字だとあまり差が分からなくなると思いますが、モータによって特性が違うので試してみましょう。


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