戻る

18 模型(もけい)用モータの回転方向を変えてみる

回路かいろ

模型用のモータは端子の電圧を入れ替えると逆転する性質を持ったDC(ディー・シー)ブラシモータです。 そこで電気的に端子の電圧を入れ替えるとモータが逆転します。 これはH(エッチまたはエイチ)ブリッジとよばれる回路を使います。この回路が部品になっているので、それを使うと簡単です。ここでは東芝製のTA7291PというICを使っています。ほかにも同じ役割のICが市販されています。また簡単に扱えるようにしたモジュール、シールドが市販されています。

Arduino と電解コンデンサ(耐電圧10V以上、容量10uF程度)を2個と、TA7291Pを用意します。モータの電源として単三形乾電池を3本から4本使う(必要なモータの回転数にあわせる)ので電池ボックスを用意します。配線は上の図のようにつなぎます(図の各部品の縮尺は一定ではありません)。TA7291Pの3番と9番の端子に何もつなぎません。

TA7291Pの端子の役割は次の表のようになっています。ほかのICやモジュールを使うときは参考にしてください。

TA7291Pの端子役割
1グラウンド(GND)
2モータ出力(OUT1)
4制御電源端子
5ロジック入力(IN1)
6ロジック入力(IN2)
7ロジック電源端子
8モータ出力電源端子
10モータ出力(OUT2)

プログラム

動作どうさ

このプログラムを実行するとモータが1秒間回転して、1秒間とまり、1秒間逆に回転して止まります。

解説かいせつ

プログラムは Arudino の 5, 6番のピンを出力にし、LOW, HIGHを切り替えています。 5番ピンと6番ピンの状態でモータにかかる電圧のプラスとマイナスが 表のように切り替わるのでモータが正転/逆転します。 ブレーキは電気的なブレーキとよばれるもので、モータの軸が回りにくくなりますが力をかけると回ります。

Arduinoの6番ピンArduinoの5番ピン---
TA7291P の IN1TA7291P の IN2TA7291P の OUT1TA7291P の OUT2モータの状態
LOWLOWオフオフフリー
HIGHLOWプラスマイナス回転
LOWHIGHマイナスプラス回転
HIGHHIGHマイナスマイナスブレーキ/td>

ためしてみよう

モータを2つ以上使ってみましょう。同じ回路をArduinoの別の端子(たとえば9ピンと10ピン)を使ってつなぎます。もちろんモータ用の電源は共通にして構いません。


戻る
(c) 2014 N. Mitsunaga