センサとデジカメで遊ぶ電子工作入門

はじめに

 なんでも新しいことを始めるとき、近くに教えてもらえる人がいるとと ても心強いのです。電子工作も同じです。といっても、なかなか近くにはいな いかもしれません。本書は、そのようなときに手元においてもらえればと思っ て書いた電子工作の入門書です。
 またキットは作ったことがあるけれど、万能基板も使ってみたいという人や、 センサと組み合わせてちょっとした遊びをしてみたい人にも、 楽しんでもらえるように書いています。 音センサ基板、モーションセンサ基板を作成し、LED,モータ、デジカメのシャッ ターをセンサで動かしてみます。
 本書の最後には、さらに進んだ話題として、センサ基板とデジカメの間を無 線LANでつなぎます。LAN についても説明しますので、家庭内のネットワーク についての基礎知識も身につきます。
 下記で各章の紹介をします。多くの章の見本ページは、CQ出版の書籍紹介ペー ジ(上記の写真をクリックするとリンクされています。「立ち読み」ボタンも あります。)から見ることが出来ます。

リンク

第1部 電子工作をしてみよう

第1章 工具を用意しよう

 まず、はじめに戸惑うのは工具を買うということだと思います。 電子工作用の工具はプロも使うので専門性の高い工具も色々市販されていて、 迷ってしまうことも多いと思います。そこで第1章では工具について具体的に 紹介しています。

第2章 はんだ付けなんて怖くない

 第2章では、はんだ付けの基本を紹介します。一人でも遊びながら分かること を目指して書いています。きっと上手になれると思います。

第3章 電気のおさらい

 簡単に電子回路で使う言葉をおさらいします。ともかく工作したい場合には、 45ページの図にある簡単な回路図の見方の基本だけ覚えればOKです。

第4章 テスタを使ってみよう

 テスタの使い方を紹介します。テスタは安価な測定器ですが、使い方を覚え ればトラブルのときに安心です。

第5章 蓋を開くとメロディが流れるオルゴールを作ろう

 いよいよ工作をします。蓋を開くとメロディが流れるオルゴールを作ります。 ピアノはボール紙でつくります。とても簡単なので安心して下さい。

第6章 人が通ると動くトンボを作ろう

 第6章ではモーションセンサを使って、人が通ると動くとんぼを作ります。 基板はモーションセンサ基板と、モータコントロール基板の2枚を作ります。 1枚ずつ動作確認して作ります。

第7章 大きい音がしたらピカピカ光る宝石瓶を作ろう

 第7章ではマイクを使って、大きな音がするとLEDが点滅する宝石瓶を作ります。 基板はマイクのついた音センサ基板と、LED点滅基板の2枚を作ります。 1枚ずつ動作確認して作ります。LED点滅基板だけ作ってもきれいです。 モーションセンサ基板とLED点滅基板を組み合わせることも出来ます。

第2部 デジタル・カメラのコントロールにチャレンジ

第8章 キヤノン用リモート装置を用意する

 カメラ用リモコンを改造したキヤノンのデジカメ用シャッター回路を作りま す。実はとても簡単な工作です。

第9章 ニコン用リモート装置を用意する

 カメラ用リモコンを改造したニコンのデジカメ用シャッター回路を作ります。 こちらも、簡単な工作です。

第10章 コントローラのテストと撮影

 第6章と第7章で作成したモーションセンサ基板、音センサ基板と、 第8章、第9章で作成したリモート装置を組み合わせて、自動撮影を試してみま す。

第3部 無線LANを通してカメラをコントロール

第11章 WiPortはどのようなデバイスなのか

 簡単に無線LANを使うための WiPort を紹介します。そして WiPort を、モー ションセンサ基板、音センサ基板、リモート装置と組み合わせて使うための準 備をします。

第12章 ネットワークの基礎知識

 WiPort を使うのに必要なネットワークの基礎知識を紹介します。インターネッ トの仕組みの基本が分かります。

第13章 パソコンを準備してWiPortを使う

 実際に WiPort を設定して、無線LANを通した自動撮影を試してみます。


ビデオ

紙面では分かりにくい点はビデオを見て下さい。


半田づけは、1)コテ先でつけたいところを温め、2)半田を流して、3)コテを離 す、ということをします。1, 2, 3と数えるぐらいの時間になっていることを ビデオで見て下さい。


ニッパを使った電線の被覆のむき方です。 ニッパの刃の裏表を確認して下さい。軽く刃を当てて、数回ひねり、引っ張る と被覆がむけます。専用工具を買うともっと簡単になります。


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